企業交流会

理工系女性人材育成に関心のある団体間の情報交流事業

学校や企業単位で理工系女性人材育成に取り組んでいる事例は近年増加しつつありますが、地域、年齢、それぞれの立場を越えた公益事業として、理工系女性人材育成に積極的に取り組んでいる事例はまだそれほど多くありません。こうした背景の下、本法人では「女子の理工系キャリア教育の支援をしたい」「理工系女性のキャリア育成の現状を知りたい」というみなさまの声に応え、これまでの「女子中高生夏の学校」の運営の実績を生かして、様々な情報交換を行う場を提供したいと考えております。

 岡山大学 総合技術部 中村有里様に「岡山発信!地域連携国際化学セミナーの実践」というタイトルで、事業に取り組む際のノウハウや、どんなことに気を付けておられるか、大学と中高、企業とのつなぎ方や、地域活性のための工夫、今後の展望などについて、お話しいただきました。

 「次世代のために私たちができること」をテーマとしたグループディスカッションでは、現在取り組んでいること、およびその課題を紹介いただきました。公務員・教員・企業の方から大学生まで幅広い立場の参加者がそれぞれコメントや感想を述べ、お互いに良いヒントを得られたようでした。
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2024年12月岡山発信_企業交流会

「中高生女子が好きなことができる社会に! STEM分野の女性活躍に関する調査報告と提言のご紹介」のテーマで、山田進太郎D&I財団がこれまで実施されてきた国内外の調査や、それに基づく政策提言の方向性を山田進太郎D&I財団の大洲早生李様にご紹介いただきました。

20240712山田進太郎D&I財団 交流会

この数年で会社全体の女性比率を17%→ 35%と倍増させ、オーストラリア僻地の鉄鉱石鉱山における女性比率 40%を達成した背景、リアルな現場の状況などについて、BHPジャパン代表取締役社長のガントス有希様に話題提供いただきました。

「多様な背景/境遇を持つ人々が働き、活躍できる職場づくりのために私たちにできること」をテーマとしたグループディスカッションでは、トップの本気度の重要性やダイバーシティを進めるためのKPIの設定と実施徹底など、日本企業では実施が難しいポイントも示されましたが、参加者それぞれができることのヒントにも繋がったようです。
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20231226企業交流会の様子

山形大学河野銀子先生を迎え「女子の理系進路選択:ステレオタイプを超える」をテーマに企業交流会を実施しました。参加人数は全体で10名と小規模ながら、河野先生の豊富なデータを使った資料で最新の状況を知り、文部科学省の動画を視聴しながら小グループでの意見交換など、密度の濃い時間となりました。
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国立女性教育会館の島研究員から「初期キャリア期における理系女性の実態と課題:新入社員の追跡調査から」と題して、新入社員を5年にわたり追跡調査した、丁寧なアンケート結果をご報告いただきました。20名を超える参加申し込みをいただき、用意した質問時間に、参加者の質問やコメントが途切れることなく続きました。
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今回は、科学や技術にジェンダーの視点を取り入れ、今後の技術革新を目指す「ジェンダード・イノベーションズ」について、グループディスカッションも交えオンラインで学びながら情報交換を行いました。

14団体の参加をいただき、講師の佐々木成江氏(お茶の水女子大学ジェンダード・イノベーション研究所 特任教授)のご講演は特に好評でした。

ー参加者の感想より

 ・参加させていただき、ジェンダードイノベーションや、男女における平等と公正の違いの認識などを深めることができました。ぜひ継続していただけますと幸いです。
 ・昨今の情報や様々な立場の方のお考えを聞くことができて、とても貴重な機会になりました。現在の立場でまだまだ経験が浅いため、参加に不安を感じていましたが、運営・参加者のみなさまのあたたかい雰囲気のおかげで、楽しく学ぶことができました。

初めて開催したオンライン企業交流会には、18団体の参加をいただきました。

当日は、理工系女性のキャリア育成の課題やアプローチ、女子小学生向け企画の紹介など、3社から話題提供後、
①次世代教育 
②女子学生の採用 新卒・インターンシップ・中途採用 
③キャリア育成・キャリアアップ
④社内でのダイバーシティの取組 
⑤自治体との連携、企業間連携
の5つのテーマに分かれて意見を交換しました。
参加者の方からは、他社の状況を知るなかなかない貴重な機会だったとの声をいただきました。